令和1年(2019年)第39回サマーセミナー


《基礎を知り、可能性を探る より効率的なアルマイト処理を目指して》


日 時 令和1年7月23日(火)9:45〜18:30

会 場 工学院大学・新宿キャンパス 28階大会議室(東京新宿・新宿駅西口下車徒歩5分)

プログラム

  【材料編】

   @「輸送機材用アルミニウム材料開発」−機械的特性と耐食性の両立を目指して−     涯ACJ 戸次洋一郎

    軽量化と安全性を要する輸送機においてアルミニウム材料の開発は重要である。本講は自動車用ボデイシートと
    熱交換器用材料、航空機用材料及び船舶用材料の3部門について耐応力割れ腐食割れ性等を含め組織制御と機械
    特性について解説する。

  〔基礎技術編〕

   @「アルミニウムおよびアルミニウム合金の腐食におけるアノード酸化皮膜の役割」 日本ケミコン(株) 高橋英明

    アルミニウムおよびその合金のアノード酸化は、最もポピュラーな表面処理法であり、その多くは、素地金属の耐
    食性を向上させるために行われる。アノード酸化皮膜は、素地金属を腐食環境から遮断することによりその役割を
    果たすが、皮膜に欠陥があったり、皮膜の存在そのものが素地金属の腐食を促進することがある。本講義において
    は、アノード酸化皮膜に覆われたアルミニウムのカソード分極および高温アルコール浸漬により起こる腐食挙動に
    焦点を当ててお話しする。

  【応用技術編】

   @「分析装置の実績及び用途について」              且O栄商会・エイコー電機梶@水野将臣

    従来は人手によりアルマイト電解液の分析を実施していたが、中和滴定法に基づいて自動分析する装置を開発した。
    計算によりアルミニウム含有量も表示される。自働の液補給も出来る

   A「電解液のアルミ除去装置について」             藤田商事梶E潟Aルミ表面技術研究所 土屋正一

    アルマイト電解液中のアルミニウムは生産により徐々に増加し20〜25g/Lになると産廃して再建浴している。
    今回は樹脂により電解液中のアルミニウムを一定に管理することの出来る装置を紹介する

   B「産業廃棄物処理・環境装置・電解液のアルミ除去方法の紹介」             ミヤマ梶@守弘 一郎

    アルミ表面処理工場から発生する硫酸電解液(アルマイト廃液)の一般的な処理方法について、大手アルミサッシ
    メーカー、小規模アルマイト、アルミコンデンサーメーカー 等々の処理・回収比較・回収技術の概要を紹介する
    と共に、弊社のMRU(ミヤマ硫酸回収・AL除去装置)を紹介します。

   C「機能性アルマイト「TAFシリーズ」とは」                  東栄電化工業 江崎 大樹

    TAFシリーズは、基盤材料として欠かす事のできないアルミニウムの特性や、従来アルマイト皮膜が持つ特性を最
    大限に活かし、課題を解決する事のできる、より高機能で多用途なアルマイトです。

  【研究編】

   @「アルコール含有電解液を用いたAl、Mgのアノード酸化」   工学院大学 阿相英孝

    アルコール含有電解液中でのAlならびにMgのアノード酸化挙動、皮膜の構造に与えるアルコール添加の影響など
    に関して、基礎的な実験データを紹介するとともに,アルコール含有電解液の活用可能性を考えてみる。

  【講師を囲んでのグループディスカッション】

    講師の先生を交えて、小人数グループでのより実践的な技術的意見交換を行います。
    (当日、希望するグループに参加して下さい)

  【ミキサー】情報交換会


  【参加費】LM部会・普通会員20,000円、資料会員25,000円、当協会会員30,000円、一般35,000円
       (テキスト、昼食代を含む)

  【書籍案内】(書籍「アルミ表面技術の百問百答」、アルミニウム研究会誌全集DVD版、顕微鏡写真集を特別価格にて
         販売します。ご利用下さい。

  【定員】40名

  【申込締切】令和元年7月16日(火)

  【申込先】下記宛てFAXにて所属、氏名、会員種別、連絡先 を明記してお送りください。
      (一社)表面技術協会・ライトメタル表面技術部会
       FAX:03-3252-3288  担当:上野千恵美(TEL 03-3252-3286)

サマーセミナー一覧に戻る