平成30年(2018年)第38回サマーセミナー
アルミのある所に表面処理あり。アルマイトの魅力を未来に。
日 時 平成30年7月12日(木)9:50〜17:00
会 場 工学院大学・新宿キャンパス 28階大会議室(東京新宿・新宿駅西口下車徒歩5分)
プログラム
【トピックス】
@「台湾の表面処理状況の紹介」 潟Aルミ表面処理技術研究所 土屋正一
2014〜2017年にかけて、台湾の中小表面処理会社を見学する機会があった。
その特徴は、殆どの会社が染色品と硬質アルマイトを実施していたことと、難アルマイト材のADC12は
超音波による前処理でチル層を除去したのちED塗装を用いてカラー化していた。ED塗装はアルミニウム
ばかりでなく、めっき部品やSUS成形品にも応用されていた。また、水質が悪いためかイオン交換装置は
殆どの会社が保有していた。
【応用技術・研究編】
@「電析法によるAL白色アノード酸化皮膜の作製」 潟Tクラクレパス 顧問 伊藤征四郎
アルマイト皮膜の白色着色法に関して,これまでにTiO2分散体を用いて電気泳動する方法について紹介してきた。
今回は新たに開発した,TiO2ナノ粒子前駆体溶液からの電析による皮膜の白色化法について紹介する。この白色
皮膜は,後処理として通常の染色や封孔も可能である。
A「アルミニウムのアノード酸化に対する交流電場の効果」 工学院大学 阿相英孝
プラズマ電解酸化やアルミナ積層皮膜の形成など近年直流だけでなく表面処理に交流を用いる事例が報告されて
いる。本講演ではアルミニウムの交流電解に関して,これまでの研究動向や今後の応用可能性に関して紹介する。
B「染色アルマイトの封孔処理」 奥野製薬工業梶@原 健二
染色アルマイトは金属質感を残したまま多彩な色調に仕上げることができるため、スマートフォンの筐体など
モバイル製品に数多く利用されている。また、封孔処理には特に染料の定着性に優れた酢酸ニッケル封孔が使
用されている。しかしながら、現状ニッケルは廃水規制およびアレルギーが懸念されている。本講演では、中
国の動向を交えながらニッケルを低減する封孔プロセスやニッケルを含有しない封孔処理について紹介する。
【基礎技術編】
@「アルミ鋳物・ダイカストの概要と表面処理性」 日軽エムシーアルミ 北岡山治
アルミ鋳物・ダイカストはその8割近くが自動車分野で,エンジン,ミッション,ホイール,車体部品等を中心
に、様々な部位で使用されているが、機械部品以外にも、土木・建築をはじめとして幅広く用いられているアル
ミ鋳物・ダイカストは、用途に応じて様々な表面技術が活用されるが、板・形で代表される展伸材とは大きな違
いがある。本セミナーでは,鋳物、ダイカストに関する製造方法や、用途毎に使い分けられる各種合金について
の概要を紹介するとともに、表面処理との関係について幅広く現状を確認してみる。
A「自動車のアルミ化動向」 日本アルミニウム協会 自動車アルミ委員会 会長(叶_戸製鋼所) 櫻井健夫
地球化環境対応のため世界的に電動化が進みつつあり、また、安全、快適性からは自動運転化が進化している中、
自動車の軽量化が課題となっている。アルミニウム合金は、エンジンや駆動系の鋳物部品から、パネルなどの車体
系部品に展伸用アルミ合金が使われるようになってきた。本講演では、自動車車体に用いられるアルミ合金の採用
事例、開発状況および将来技術を紹介します。
【講師を囲んでのグループディスカッション】
第1部: 講師の先生を交えて、小人数グループでのより実践的な技術的意見交換を行います。テーマは、ご講演
された講師の先生の演題として、「なぜだろう、どうして、そうか・・」を理解していただける場とし
て是非参加して下さい。
第2部: 第1部に引き続き、意見交換の場としますが、より多くの講師の先生との意見交換ができる様に、
懇親的に雰囲気で進めます。
【ミキサー】
【参加費】
LM部会・普通会員20,000円、資料会員25,000円、当協会会員30,000円、
一般35,000円(テキスト、昼食代を含む)
【定員】 40名
【申込締切】平成30年7月2日(月)
【申込先】 下記宛てFAXにて所属、氏名、会員種別、を明記してお申込ください。
(一社)表面技術協会・ライトメタル表面技術部会
FAX:03-3252-3288 担当:上野千恵美(TEL 03-3252-3286)
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